敦くんは、私の両手を受け止めた。 力強く手首を握られ、私の手からカッターがスルリと落ちた。 敦くんは、顔に向かって落ちてくるカッターを、間一髪で首を捻って交わし、私の身体を蹴り飛ばした。 そして、敦くんはカッターを持った。 「いいねえ。いいよ、ブス! 坂本香澄さんよお。面白えよ、おい! しかしなあ、香澄さん。1つだけ教えておいてやる。人を殺そうとするには、殺される覚悟も必要なんだぜ?」 そして、カッターを持った敦くんは、私に向かって、刺しに来た。