青山くんは、前日にも関わらず、塾があるからと言って帰って行った。 その後をアルバイトの女の人が追いかけた。 「何でもアイツの連絡先が知りたいんだとよ。本当は、あの人、オレに惚れたとかでここでバイト始めたのにな。」 「それって残念?」 「別に。オレはオレで大切なモンってヤツを見つけたからさ。」 大切なモンってヤツ? 「それって何? まさか私のことだったりして。」 冗談でからかったのに、敦くんは、苦笑いで言った。