「安心なさい。私はアナタたちには介入しない。ただの傍観者。村人Aとして、アナタたちの目的を見届けさせてもらうわ。もし、私がアナタたちの思惑に不都合なことがあったら、タバコのことで脅せばいい。『邪魔するならタバコのことを先生にバラすぞ?』ってね。アナタの前で私が日に3本しか吸わない1本をここで吸ったのは、そのためよ。」
北條さんは、私とすれ違って、屋上の出口へと向かって歩いた。
タバコの匂いはムスクの香りにすっかり隠されていた。
「ああ、それから。これは、私の純粋な疑問なんだけど……。」
振り返って、そう前置きをして、続けた。



