弁当箱が手元からスルリと落ちた。
「……何も?」
「ええ、何も。」彼女はサラリと言った。
「アナタたちが何をしようがしまいが、私には関係ないもの。そうでしょ? 私が誹謗中傷を受けるわけでも、罵詈雑言を浴びるわけでもない。アナタが勝手にいじめられるってだけ。私には関係ないわ。」
確かに彼女の言う通りだ。
「でも、それならどうしてこんなことをしたの?」
「まあ、暇だったから……かしら。私にとっては、アナタたちがどうしてこんなことをしてるかの方が気になるけど。」
そう言って、彼女は立ち上がって、香水を振りまいた。



