私は思わず顔が綻んでしまった。
ナイスパス! 敦くん!
ニヤケ顔を見られないように、悟られないように俯いて、垂れてくる前髪で隠した。
ナイス! グッド! グレイト! エクセレント! マグニフィセント!
思いつく限りの褒め英単語を心の中で叫んだ。
そして、そのまま私は黙って自分の席に座った。
俯いて。ニヤケて。身体がゾクゾクするほど興奮して。
先生が教室に入ってきた。先生は、落書きを見て一瞬、動きを止めたが、
「さあ……じゅ、授業始まるぞー。席に着けー。」
そう言って、急いで黒板を消しただけだった。



