「頼もしいな、親友。キミは、これをどう演出するんだい?」 「ギャクジョー作戦でいく。」 「ギャクジョー?」私は首を傾げた。 「ギャクジョーって何?」 「頭にカーッと血が上って、逆恨みすることを逆上って言うんだ。」 なるほど、逆上かあ。 「で、親友。一体、誰が逆上するんだい?」 青山くんの問いに敦くんは、私を指さした。 青山くんはそれで納得したように、「なるほど……。」と呟いた。 ついていけない。まるで、韓国人の2人組の中に一人入れられている気分だ。