「それで、キミたちの思惑だけど、どうだい? この話は使えるんじゃないかな?」
私と敦くんは顔を見合わせた。
今の話のどこをどういう風に使うのかがわからないのだ。
どこのどういうところを参考にすれば良いのか、さっぱり。お風呂上がりと同じくらいのさっぱり。
しかし、やっぱり敦くんは、頭がキレる。今の話を聞いて、それを頭の中でテトリスのように、落ちてくるワードを組み立て、それを「理解」という名で消化させていく。
「ああ、使える。充分だ。」
意気揚々と答えた。
「充分過ぎるし、完璧だ。これでクラスは完全に崩壊する。」
自信満々に答えた。



