「それと同じことをさせよう。松田がリフで高倉がベルナルドだ。ウェストサイドストーリーは、縄張り争いだったが、これは違う。一人の女、北條すみれを巡る抗争。なあ、どうだ? 面白そうじゃねえか?」



「バカなことを言うな、親友!」僕は彼の提案を拒否した。



「そんなことまでして、僕は北條さんを手に入れたくない。」



「貪欲になれよ。」



親友はそう言ったきり、何も言わなかった。