「あのラクガキで香澄さんがいじめられることがアンタにとっては都合が悪かったんだ。そりゃそうさ。アンタは元生徒会長。先公も一目置く存在。ンなアンタがいじめられっ子なんかと付き合えないよなあ?」
「そんなことはない! 僕は坂本さんがいじめられていようと……。」
やっと口を開いたが、最早フィツ・ジェラルドの成金の男の面影はなかった。
「そんなことはない! こっちのセリフだね。アンタは周りの目を気にするさ。必ず。そうやって今まで生きてきたんだろ? 周りから良いように思われよう、思われようとして、猫被ってきたんだろ? 八方美人ならぬ、八方美男ってか?」
誰がどう見ても、完全に敦くんの勝ちだった。
それも逆転サヨナラホームラン。



