サン=テグジュペリの「星の王子さま」の一文だ。
たいせつなもの。
私は見えると思っていた。「見ようとしてないだけじゃん!」とバカにしていた。
じゃあ、「あなたにとってたいせつなものは何?」と訊かれたら?
私はなんと答えるだろうか。
……わからない。わからないのだ。
「たいせつなもの」が何なのか、わからないのだ。
わからない。つまり、「見えていない」んだ。
サン=テグジュペリは正しかった。小さな王子さまも正しかった。
そして、その「たいせつなもの」がこの現状を打破するものになることを敦くんの何気ない陳謝によって、「切り札」と化していく。



