「そう。出入りだ。この屋上への出入りの傾向だ。オレたちが会議を行うのは放課後。そして、その会議には、オレが先に行き、香澄さんが後から来ることになっている。しかし、だ。出る順番はどうなっていた?」
「大抵が私。それから敦くんが出てくる。」
「そう。つまり、そのオレたちが屋上へ入るのも出るのも知っているヤツがいたとしたらどうなる?」
「必然的に、私は敦くんと屋上で落ち合っていることに気付く。」
気付く。気付くのだ。
敦くんが屋上へ入るところを見る。
その後、私が入るところを見る。
数分後、私が屋上から出ていくところを見る。
そのまた数分後、敦くんが屋上から出ていくところを見る。
すると、私が屋上へ入って、出るまでの空白の数分が生まれる。
しかもその屋上には、敦くんがいる。
私を散々罵った敦くんが。



