そんな私にも友達はいる。



「友達の定義が何か?」と問われたら、答えられないけど、「香澄も一緒にオケりに行く?」なんて誘われるところから察するに、こんな私にも友達はいるらしい。



でも、その誘ってくる友達が私を本当はどう思っているかなんて知らないし、そもそも私はその友達をうざいくらいに思っている。



ただ、「その誘いを断るのも悪いんじゃない?」と頭の半分にある善の私が問いかけてくるもんだから、行ける時は行く。行けない時は行かないようにしている。



ちなみに今日は行けない日。23日水曜日。お小遣い日まであと2日もある。



「ごめん。今、金欠中。」



「そっかー、残念。でも、あれだったら貸すよ?」



そんなことを平気で言える、できることが私には理解できない。



人にお金を貸すってどういう神経をしてるんだろう。返って来ないかもしれないのに。



消しゴムやシャーペンの芯を貸すのとはわけが違う。もちろん、私には他人にお金を貸すなんてことはできないし、冗談でも言えない。