…っていうかいけない!
一瞬撮るの忘れてたっ。
気を取り直して、私はカメラを構える。
とその時、ずっとパスを回していた南先輩が自分からシュートへ向かった。
その流れがあまりに自然で、私はいつの間にかシャッターを切っていた。
南先輩の打ったシュートは見事に入り、逆転することに成功した。
するとそばにいた聖花先輩が似合わないガッツポーズをしながら喜んだ。
「やったぁ―やったね実夕ちゃん!」
「あっ、はい!…すごい人なんですね?南先輩って」
「そうなのよっ、あんまり愛想ないけど彼はすごいのよ」
「へぇ~」
「実は、私と南は中学から一緒なのよ」
「えっ?そうなんですか?…ビックリ」
「そうなの、まぁだからって別にすごく仲がいいってわけじゃないけど、中学から南がバスケ一筋なのは見てたから」

