「ぶ……武士?」
また変わった人がキャプテンになったんだな。
それとも武士だからキャプテンになったのかな…?
その後も、勇斗はずっと喋っていた。
頼んでもないのに…。
そのせいで私はすっかり、明日の準備の手を止めていた。
何だか……こんな光景を、私は前にも見たような気がしていた。
幼い頃に……確かその時にはもう拓真はいなくて、目の前で勇斗がそうやって喋っていた記憶…。
でも、私は結局それがなんの時だったか思い出せなかった。
悲しかったことと、
少し嬉しかったこと、二つが混じったような…。
そんな記憶だった。

