学校に着き体育館に向かうと、中はすでに両高のギャラリーでいっぱいだった。
菜々の携帯にかけてもこの中じゃ聞こえないし、私は隅の方にいることにした。
けど、私が来た頃にはもう試合終了時間まで五分を切っていた。
どうやら、勝ってるのは私の学校の方らしい。
圭介先輩はニ年だけどレギュラーで出ている、それと一応アイツも…。
だいたい部員でもないのに、アイツ試合に出てていいの?
しかし、部員と応援席からは勇斗を応援する声が聞こえてくる。
「勇斗行け―!押せ~時間ねーぞっ」
「キャー!京野先~輩っ」
……これだよ。
やっぱりアイツは…
図々しいヤツよね、拓真。

