あれから四年後―。



私は高校一年になった。



拓真が生きていたら
勇斗と同じ高校ニ年になっていた。



そして夏休みが終わり、学校はニ学期に入っていた。



「まだ暑いなぁ…」



手で首元を仰ぎながら、私は川辺の通学路を歩いた。



「実夕おっはよ~」



聞き覚えのある声に、私は振り向いた。



「菜々おはよう―」



*菜々*は中学からの友達で、ウェーブヘアのノリの明るい子。


確か、違う高校に年上の彼氏がいるとか。