辞書を持って私は、急いで自分の教室に向かった。
「信じらんないアイツっ、もう絶対物なんて貸さないんだから!だいたい昔っからそうなのよアイツはっ…」
だいたい…。
何でアイツはちゃんと部に入らないのよ?
好きなら…
入ればいいじゃない。
午後の授業の時間、
私は机の上の辞書を…何度も見た気がした。
―そして週末。
練習試合の日。
週末はいつも、写真を撮りに近所や町をぶらつく。
晴れた今日も、私はぶらついていた。
もちろん、勇斗の出る練習試合なんて見に行かない。
思い思いに私はシャッターを切る。
とその時、携帯が鳴った。

