すると、勇斗は真っ直ぐ前を向いたまま口を開いた。
「……つらかったか?」
「えっ?」
「花火…見てるのつらかったか?拓真と来た以来だろ?」
「えっ?……うん」
何で……知ってるんだろう?
「つらくは……なかったよ?綺麗だった」
「そっか…」
そういえば……どうしてだろう?
やっぱり隣に勇斗がいたから…?
悲しいとか、思うヒマなかったかも…。
そして、ほとんどの人が帰っていき、川辺には私達ニ人になった。
もう花火の上がらない夜空の下、勇斗が口を開く。
「拓真はさ……俺の気持ちに気づいてたんだよ」
「……えっ?」
「拓真とおまえが両想いだって気づいた時に、俺も自分の気持ちに気づいた」
「………っ」
そして、勇斗は私の目を真っ直ぐ見てきて言った。
「実夕の事が好きな自分に……気づいたんだ」

