「っていうか、足大丈夫かよ?」
「あ―…うん」
今度は心配してくるし、
本当の勇斗が分かんないっ。
そのまま私達はしばらくの間、花火を見上げる。
ドーン!
ドドーン!!
そして、花火もクライマックスに近づき、次々と大輪の花火が打ち上がる。
花火に目を奪われていた頃。
「……思ったろ?」
「えっ…?」
打ち上げの音で聞こえなかった。
「なに…?」
「だから…来ないかと思ったろ?おまえ…」
「えっ?ご……ゴメン、でも私、ちゃんと来るつもりだったから」
「うん……実夕」
「なに…?」
するとその時、
ドドーン!!!
最後の花火が打ち上がり…
そして消えた。
ザワつきの中、観客はみんな帰り道に歩きだした。
けど勇斗は動かず、私も勇斗の隣に座ったままでいた。

