「遅刻だ!アホッ」
「うっ…」
「ったく~ほらよっ」
勇斗はそう言うと、手を差し出す事はせず…すっと私の腕を引っ張り私は立ち上がった。
「…………っ」
なんか…軽く持ち上げられたような?
「あっ…ありがと、それとゴメン……」
「おぅ、ちゃんと言ったな?よしっ、じゃあ行くぞっ」
「えっ?ちょっと、どこに?」
勇斗にそのまま引っ張られ、私達は丘から階段を降りて下の川辺に出た。
川辺からも花火は見えるけど、人は少なかった。
「ここからでも…花火きれい…」
「あぁ」
その時、私は勇斗の視線を感じた。
「なっ…何よっ?あっ…どうせ似合ってないんでしょ?」
「いや、別に…?花火より……綺麗とは言えないけどなっ」
ニカッと笑いながら勇斗はそう言ってきた。
「あっ…あっそ!」
それってどっちよ?
似合ってるの?
似合ってないのっ!?

