「アイツといるとムキになるのよっ……昔からアイツには調子狂わせられるから」
「ふーん?ふふっ…」
菜々は私の言葉にニヤニヤしている様子だ。
「なっ…何よ?」
「ねぇ~実夕、それってさぁ、本当は昔から勇斗先輩の事も好きだったんじゃないの~?」
「えーっ!?何でそうなるのよっ?」
「だってそんなの気にしてる証拠じゃんっ?」
「ち…違うっ!断じて違うっ!」
何言ってんの菜々…?
昔からアイツの事を私も好き……?
それはないっ!
私が好きだったのは拓真だったはず……。
勇斗じゃない。
勇斗じゃない
…………はず。
私が窓の外を眺めながらそう考えていると、
「そういえばさぁ、今日聖花先輩が来てないって~男子が騒いでたよ?」

