そして日曜日。



私の十七回目の誕生日。



出かける支度を済ませて私はリビングに出た。



「じゃあお母さん行って来るね?」



「あら実夕出かけるの?今日は誕生日なのに」



「だから~言ったじゃん、今日はっ……」



お母さんにそう言いかけた時。



「うーすっ、おばさんこんちわ~」



「あら?勇ちゃんじゃない、私服姿もすっかり男の子っぽくなって~」



「どうもどうも~」



「ちょっと~何であんた家に来てるのっ?」



「だって向かう場所一緒じゃん?」



「けどっ…」



勇斗に文句を言いかけた時、私達を見てお母さんが口を開いた。



「もしかして…あんたたち二人で出かけるの?」



「えっ…!?違うって、だから言ったじゃんっ、菜々と圭介先輩も一緒だってば~」