あれから、写真の件もあって、私はバスケ部の練習を見に行くようになっていた。



体育館でみんなが練習をしている中、私は隅の方で構えていたカメラから手を離した。



「うーん…なかなかいい写真が…やっぱり集合写真?でもな~」



私は一旦カメラを下げ、隅で練習を見学していた。



「ピーッ!15分休憩!」



笛の合図がかかり、部員達がそれぞれ休憩に入る。



私もその場に座り、ふと壁際のベンチで聖花先輩が勇斗にタオルとドリンクを渡しているのを見た。



「聖花先輩…すごいな」



聖花先輩は勇斗にすごく気を遣っていた。



話し声は聞こえないけど、勇斗も聖花先輩と何やら楽しく話している様子だった。



その時、私の胸が
ズキンッ…と鳴った気がした。



何で……ズキンなんて…?



私、もしかして……?