「あぁ、けど俺ん家母子家庭だろ?高校入ってから仕事の時間長くしたらしくてさ、初めの頃は作ってまた出てったんだけど、さすがにキツいらしくて…」
「そうだよね…」
「それを聞いたおまえん家のおばさんが“一人ぐらい変わらないから家で食べなさいよ”ってさ」
「………そう」
「あんまし無理すんなって言ってるんだけどな、俺も部活入ってねーしバイトでもすっかなぁ~」
「……ふーん」
勇斗の言葉に、私はそれしか言えなかった。
確か…まだ勇斗が幼い頃。
勇斗のお父さんも病気で亡くなっていた。
母方の実家に帰るって話を一時期聞いたけど、拓真と離れたくないってただをこねたらしい…
それでお父さんが残してくれた一軒家に勇斗達は住み続ける事になった。

