「昔と今は違うのっ、それと皆があんたを好きでも私はあんたの事なんて好きじゃないから!」
足を止めて勇斗に向かって強くそう言うと、私は勇斗より少し前を歩き出した。
「………。」
ちょっと…言い過ぎたかな?
ううん、そんな事ない。
すると、ちょっと離れた後ろからも勇斗は無神経に話しかけてくる。
「おい実夕、おまえそんな性格のままじゃ、いつまでも女っぽさが出ないぞ~」
「はぁ?あんたに関係ないわよっ」
「あっ、そうね?外見もちょっと女っぽくないしね~おまえ顔は悪くねーのに、昔からずっとショートカットだし、女子高生になったんだし髪伸ばせば?」

