Drinking Dance

…そんな訳ないか。

これも恋愛指南の一環だと思って、私の手を払おうとしないだけなのかも知れない。

そう思いながら、
「はい、恋人繋ぎです」

私はお互いの重なっている手を見せた。

「これが噂の…」

星崎さんは珍しいと言うように、恋人繋ぎされたお互いの手を見つめた。

「どうですか?」

「どうと言われましても…」

星崎さんは繋がれた手から目をそらした。

私は繋いだままの状態で手を下ろすと、
「少し歩きませんか?」

星崎さんに話しかけた。

「あ、歩くんですか!?」

そう聞き返した星崎さんに、
「歩きますよ」

私は言い返した。