Drinking Dance

そう思って謝ろうとしたら、
「な、名前って…そんな…」

星崎さんはオロオロとしてた。

「杏子さんのことは名前で呼んでいるじゃないですか」

そう言った私に、
「彼女は弟の奥さんで、義理の妹に当たるから名前で呼べるんです。

でも、それとこれとは…」

星崎さんは両手で頭を抱えた。

いや、そんなに悩まなくてもいいと思いますよ…。

何だか面倒くさいことになったな…。

仕方ない、こうなったらヤケだ。

「じゃあ、まずは私のことを名前で呼ぶことに挑戦しましょう」

私は言った。

「えっ?」

星崎さんは訳がわからないと言うように首を傾げた。