Drinking Dance

「なるほど…あっ、続けてください」

私は話の続きを促した。

「なかなか感じがいい方で、彼女に好感を持ちました。

その場は少し話して、お互いのアドレスを交換して解散になりました。

合コンがあった数日後くらい、ですかね？

石原さんから仕事で会社の近くまできたから一緒に夕飯を食べないかと言うメールがきたんです」

「おーっ、それで？」

なかなか攻めてきたな、石原さんは。

「牛タンが美味しいと言う店で夕飯を食べて、店を出たところで“私とつきあいませんか？”って石原さんが言ってきたんです」

「わーっ、やりましたねー」

「まさか、石原さんも僕と同じ好感を抱いていたのが嬉しかったです」

恥ずかしそうに顔を赤らめた星崎さんの顔を私は見つめた。