Drinking Dance

寝たんだか寝てないんだかの状態で、翌日を迎えた。

さすがに10時も過ぎると人は少ないものである。

改札口を出ると、星崎さんはそこにいた。

「星崎さん」

彼に歩み寄って声をかけた私に、
「おはようございます、直子さん」

星崎さんが言った。

一瞬、何を言われたのかわからなかった。

名字に戻ったはずなのに、また私の名前を呼んでいる…?

「直子さん、どうかしましたか?」

私の都合のいい聞き間違いじゃないようだった。

「えっと…おはようございます、稔さん」

私があいさつを返して名前を呼ぶと、星崎さんは嬉しそうに眼鏡越しの目を細めた。