Drinking Dance

「他の子たちみたいに泥んこになって暗くなるまで遊びたかったです。

友達と一緒にワイワイと話しながら食堂へ行って、みんなでご飯を食べたかったです」

自炊はめんどくさいからやりたくないと周りに言っているけれど、実際は母親のようになりたくないと言う反発からである。

「中でも1番厳しかったのは、門限ですよ。

小学生の時は5時まで、中学生は7時まで、高校生は遅くても8時までですよ。

周りは門限がなくてそれこそ夜遅くまで遊んでいる子だっているのに、私だけ高校生になっても8時ですよ。

部活とかで1分でも遅くなった場合は母親がわざわざ迎えにくるって言うシステムでした」

私は息を吐いた。

「とにかく自由になりたい、この家から逃げ出したいと考えていました。

そのために地元から離れた遠くの大学を受験して、大学進学を理由に1人暮らしをすることを決めました。

当然のことながら、両親から猛反対を受けましたよ。

“何で遠くの大学に行くんだ、実家から通える大学でいいじゃないか”って言われましたよ。

私だって負けませんでしたよ。

自由になりたい、逃げ出したいと言う一心で猛反発をして、最終的には家出と言う形で実家から逃げました」

しゃべり過ぎて渇いたのどを潤すために、グラスに口をつけた。