Drinking Dance

「私が1人っ子だったと言うこともあってか、とにかく厳しかったんですよ。

テレビはEテレしか見せてくれない、民放のアニメはおろかドラマやバラエティーも禁止されていました。

おもちゃは木製のものだけで、おやつは素材からこだわった手作りのものだけ。

ファーストフードは禁止、光ったり電子音が鳴ったりするものも禁止、泥んこ遊びは汚れるからダメだとか外で走るのは危ないからダメとか…とにかく禁止事項が多かったです」

同級生たちが流行りのもので盛りあがっているのをただ見ていることしかできなかった。

禁止事項が多かった故に、“私も欲しい、私もやりたい”とどれだけ両親に泣きながら言ったことだろう。

思い出しても胸が痛くなる…。

「進学した先の高校は食堂があるところだったんですけれども、私は毎日のように母親が栄養バランスを考えて作ったお弁当を持たされていました。

クラスメイトたちがワイワイガヤガヤ言いながら食堂へ行ってご飯を食べているのに、私は教室で1人でお弁当を食べていました」

本当に寂しくて仕方がなかった。

何で私だけお弁当なんだろうって思いながら、誰もいなくなった教室で食べていた。