「傷つけてるって…。

あなた、どれだけ古風な考えを持っているのよ?

外国ではそう言うのは当たり前よ?

と言うか、私の両親だってそう言うことをしていたんだから」

「そ、そう言うことって…」

両親がしていたから自分もしているんだって言うことだよね?

彼女の両親は、一体娘にどんな教育をしていたと言うのだろう?

「ここは日本です。

あなたが言っている外国ではありません。

しかも、両親がしていたから自分もしているって…あなたは一体どんな教育を受けてきたんですか!?」

「ちょっと、私のことはともかくとして親にまで口を出さなくてもいいじゃないのよ!」

「もうやめてください!」

今にも手を出す寸前の私と石原さんを止めたのは、星崎さんだった。