Drinking Dance

「正直なことを言うと、大学時代は散々でした。

女性に声をかけられただけでも挙動不審になったり、ロクに目をあわせることもできなくて、女性がその場にきただけなのに逃げたりと…。

そんなことばかりを続けていたせいで、周りから“あいつはゲイなんじゃないか”って言う疑惑を持たれてしまって…」

「ああ、はれそはれそ…」

「はい?」

「えっと、それはそれは…」

この場を和ませるつもりで、星崎さんを笑わせようと思ったのに…見事に自滅してしまった。

「笑わせようとしてくれてありがとうございます」

「えっ、ああ、はい…」

察してくれたようだ。

「今は多少ですけれども、改善されたとは思います。

あの頃は女性に対しての恐怖心が強かったので…」

星崎さんはしゃべり過ぎたと言うように、みそ汁をすすった。