Drinking Dance

星崎さんはカバンを手に持つと椅子から腰をあげた。

「都合のいい日があったらいつでもメッセージを送って、じゃ」

京極さんにそう言うと、星崎さんはその場から立ち去った。

「あっ、待って…」

私もカバンを手に持つと、星崎さんの後を追った。

ドトールを出ると、星崎さんはスマートフォンで誰かに電話をしているようだった。

「できれば、早くても明日か明後日辺りに。

…そう、じゃあ明後日の19時に『B.C. square TOKYO』の2階にあるカフェで」

耳からスマートフォンを離した星崎さんは私がすぐ近くにいたことに気づいた。

「直子さん…」

呟くように名前を呼んだ星崎さんに、胸が締めつけられた。