Drinking Dance

チラリと星崎さんに視線を向けると、彼は何も言えないと言うように唇を閉じていた。

ショックなのは当然のことだよね…。

2股をかけられて、結婚への逃げ道と言う理由で彼女からキープ扱いされていたんだから…。

「稔さん、どうします?

証拠はもうそろっている訳ですし、これを持って石原さんに訴えますか?

慰謝料が欲しいって言うなら腕のいい弁護士を紹介しますし…」

「いや、いいんだ」

京極さんの話をさえぎるように、星崎さんが言った。

「この件に関しては、僕が解決する。

忙しいにも関わらず引き受けてくれて、本当に感謝してるよ」

「稔さん…」

私は星崎さんの名前を呟くように呼んだ。

京極さんは心配そうな様子で星崎さんを見つめている。