Drinking Dance

それから数日後の会社終わり、私たちはいつものドトールにいた。

恋愛指南で集まっている訳ではない。

「早いですね、まだ2日ですよ」

ストローでアイスティーを混ぜながら、私は言った。

「竹司くんの人脈の幅広さには本当に驚くばかりです。

そのうち総理大臣はおろか、アメリカ大統領の個人情報をいとも簡単につかんでくるんじゃないかと不安になります」

星崎さんは呆れたと言うように息を吐くと、ストローでオレンジジュースをすすった。

2日前に依頼した調査の結果が出たと言うことで、私たちはドトールを訪ねたのだ。

「あの…私もきてよかったんですか?」

そう聞いた私に、
「直子さんも立ち会ってくれた方がむしろ心強いです。

1人だとどうなるのか自分でもよくわからないので…」

星崎さんは呟くように答えると、オレンジジュースをすすった。

その様子から、彼も不安と緊張で震えているんだと言うことがわかった。