そして映画を見終わって、私達は見た映画の感想を話していた。


「最後のシーン良かったねー」


「うん、あれは泣いちゃったよー!」


「本当、いつか私もあんな恋したいなー!」


「何言ってるの!!桜にはずっと好きな人がいるじゃん!!」


光は少し怒鳴るように言った。


そう、私はまだアイツのことが好き。今はどんな生活してるのかとかどこに住んでるのかは知らない。それでもアイツが好き。


「そーだけど、アイツ絶対私のこと忘れてるよ。」


「えー?私はそうは思わないけどなー!」


「え、なんで?」


「だって小さかった頃から桜をからかってたじゃん?私だったらその子のことを忘れないと思う!」