クククッ


私は笑いをこらえきれずに、


大声をあげて高らかに笑ってしまった。


乾いた声でどこまでも壊れた声だった。


許さない。


怒りに燃え上がっている目は


充血している。


でも‥‥‥たまに思ってしまう。


ほんとにこれでいいのか?


殺すなんて卑怯な手を使うほどの


欲しい恋だった??


思いとどまってしまう。


『じゃあ、今までなんのためにやってきたの?』


しばらく頭の中で悪魔と天使が闘っていたが


やがて、天使の声は聞こえなくなっていた。


私の目の前には見返りという三文字しかなかった。