「それでさ、」


丹波は、涙混じりの声で言った。


「私のこと好きになってくれたらいいじゃん」


は…?


「臼井の事好きやったの」


「…ごめん」


「知ってる!」


丹波は自分自身にびっくりすると


俺の手を引き教室へ戻った。