《沙也加side》


「刑事さん…やっぱり難しいですよね…」


「あぁ、かなり念蜜なようでさ。」


刑事さんは苦笑しながら頷く。


「でさ、…」


刑事さんは済まなそうに言う。


「一旦、この捜査は打ち切りになったんだよ」


「え…」


「済まんな、今はこんな事件に関わってる暇はないんだ
 所沢は優秀だからさ」


後ろから、更に声が被さるように聞こえた。


「いや!いやです!」


私は、必死の抵抗をこころ見たが無駄だった。


「だから、むりだと言ってるだろう?
 この事件はもう無いものにする」


課長と見られる人は冷ややかに言い放った。


「所沢さん!」


私は、ダメ元で所沢さんを見たが


首を振っていた。


「だったら私が解決します」


「あぁ、勝手にしてくれ」


私は憎しみに包まれた目で課長さんを見た。