《ねむside》

3日後ーーーーーー


私達は今日、臼井を呼び出していた。


沙也加は今かいまかと臼井が来るのを


心待ちにしている。


でも、絶対取られるんだろうな。


小学生の時もそうだった。


沙也加は私の好きな人を自分のものにしてしまった。


もう諦めていた。


でも、この恋だけは諦めたくなかった。


「あっ、臼井くんだよ」


沙也加はお嬢様ぶって淡く微笑む。


臼井は軽く沙也加に手を上げている。


『臼井』


『臼井くん』


『好きです‥‥‥‥』