《沙也加side》


「さやちゃん」


それはそれはとても低い声で呟かれた。


振り向いてみるとそこに


立っていたのはねむだった。


「ねむちゃん!!」


私はふんわりと微笑み返す振りをした。


今は何にも考えたくない。


親友に殺されることなんて。


負けない。


でも、1番はねむに殺してほしいかな。


そう言えば私は幸せに死ねるのだろうか?


私の思いとは裏腹にねむはねむで、


臼井殺し計画を立ててたみたいだった。


ねむは窓の外をみた。