私は、いつも通りに出社して来た北村さんのデスク
に向かい、奈緒子の状況を報告した。
「そうか、山根さん、大丈夫かなぁ。明日からの出張も不安だな。取り敢えず、準備は広瀬さんが手伝ってくれてるから安心だけど。」
この人の言葉は、本当に軽い。こんなのを梶さんが聞いたら、また、振り出しに戻りそうだ。
私は、北村さんへの怒りが沸々と湧いて来た。
「もし、山根さんが出張が無理なら、北村リーダーが同行されたらいいんじゃないですか。」
私は、我慢できずに、怒りを含めた口調で提言してみた。
「いやぁ、そうしたいのは山々なんだけど、僕も木曜日に出張があって、行けないんだよなぁ。そうだ、広瀬さん、同行してやってよ。それなら、生田も心強い筈だよ。」
私は、北村さんの提案に唖然とする。どこまで、マイペースなんだろう、この人は。
きっと、この人も敢えて「空気を読まない」タイプなんだ。
「取り敢えず、山根さんの病院での診察結果を待つことにしましょうか。仮定で話しても意味ないもんね。」
北村さんのリスクヘッジは、どうなっているんだろう。
私が北村さんと話している間、3課のメンバーに手伝いを申し出る社員もいなかった。
梶さんの言っている意味が、理解できた。
この課は、生田君と奈緒子の努力で持っているのだ。
去年、私が移動した時に当時のリーダーも含め、数人のメンバーが移動になってしまったから、私が働いていた時とは、随分、雰囲気も変わってしまったのかもしれない。
に向かい、奈緒子の状況を報告した。
「そうか、山根さん、大丈夫かなぁ。明日からの出張も不安だな。取り敢えず、準備は広瀬さんが手伝ってくれてるから安心だけど。」
この人の言葉は、本当に軽い。こんなのを梶さんが聞いたら、また、振り出しに戻りそうだ。
私は、北村さんへの怒りが沸々と湧いて来た。
「もし、山根さんが出張が無理なら、北村リーダーが同行されたらいいんじゃないですか。」
私は、我慢できずに、怒りを含めた口調で提言してみた。
「いやぁ、そうしたいのは山々なんだけど、僕も木曜日に出張があって、行けないんだよなぁ。そうだ、広瀬さん、同行してやってよ。それなら、生田も心強い筈だよ。」
私は、北村さんの提案に唖然とする。どこまで、マイペースなんだろう、この人は。
きっと、この人も敢えて「空気を読まない」タイプなんだ。
「取り敢えず、山根さんの病院での診察結果を待つことにしましょうか。仮定で話しても意味ないもんね。」
北村さんのリスクヘッジは、どうなっているんだろう。
私が北村さんと話している間、3課のメンバーに手伝いを申し出る社員もいなかった。
梶さんの言っている意味が、理解できた。
この課は、生田君と奈緒子の努力で持っているのだ。
去年、私が移動した時に当時のリーダーも含め、数人のメンバーが移動になってしまったから、私が働いていた時とは、随分、雰囲気も変わってしまったのかもしれない。



