奈緒子のマンションを出ると、車道にうちの会社のロゴが入った社用車が止まっていた。
彼は私に気付くと、車から降りて来た。
「ありがとう。わざわざ、迎えに来てくれて。」
「そんな、こちらこそありがとうございました。
今日は、広瀬さんのおかげで、本当に助かりました。
さぁ、車に乗って下さい。」
生田君はさり気なく私の肩に手を回して、車の助手席にエスコートしてくれる。
社用車っていうのが同僚って感じだけど。
私が助手席に乗り込むと、生田君が、コンビニの
ホットコーヒーとサンドイッチを手渡してくれた。
「ホットコーヒーは、ミルクだけ入れてます。砂糖もあるので、お好みで。」
「生田君て、社員の好みまで把握してるの。さすが一流営業マンだね。」
「違いますよ、みんなじゃないです。広瀬さんだからです。広瀬さん、昼から何も食べてないでしょ。サンドイッチだけど良かったら、どうぞ。」
私の胸が高鳴る。
理由が何であれ、こんな時間に二人で車に乗ってるだけでも、特別なのだから。
「ありがとう。ところで、展示会の準備は進んだ?明日までに何とかなりそう?」
「はい、大丈夫です。本番までには必ず、間に合わせますから。この仕事してると、トラブルなんて日常茶飯事じゃないですか。その度に、何とかなって来たんだから、今回だって、大丈夫です。」
確かに、トラブルは付き物だけど、主要メンバーが前日にいないというのは、普通のトラブルとは違う。
「取り敢えず、奈緒子の分の作業は私がするから。」
「でも、明日まで広瀬さんに手伝ってもらったら、俺が梶さんに怒られますよ。今日だって、かなり渋ってたじゃないですか。」
「うーん、確かに。珍しく、梶さんも北村さんが同期だから、意地になってるのかな。明日も1課の仕事もちゃんとするから、それなら大丈夫だと思うんだけど。」
「僕はそういう問題じゃないと思ってますけどね。」
信号が青になり、生田君はアクセルを踏んだ。
「サンドウィッチ、頂くね。ありがとう。」
今まで、自分がお腹が空いていることさえも忘れていたけど、食べ始めると急に自分の空腹を実感した。
私はサンドウィッチを食べると、空腹も満たされて、
不覚にもウトウトとしてしまった・・・。
彼は私に気付くと、車から降りて来た。
「ありがとう。わざわざ、迎えに来てくれて。」
「そんな、こちらこそありがとうございました。
今日は、広瀬さんのおかげで、本当に助かりました。
さぁ、車に乗って下さい。」
生田君はさり気なく私の肩に手を回して、車の助手席にエスコートしてくれる。
社用車っていうのが同僚って感じだけど。
私が助手席に乗り込むと、生田君が、コンビニの
ホットコーヒーとサンドイッチを手渡してくれた。
「ホットコーヒーは、ミルクだけ入れてます。砂糖もあるので、お好みで。」
「生田君て、社員の好みまで把握してるの。さすが一流営業マンだね。」
「違いますよ、みんなじゃないです。広瀬さんだからです。広瀬さん、昼から何も食べてないでしょ。サンドイッチだけど良かったら、どうぞ。」
私の胸が高鳴る。
理由が何であれ、こんな時間に二人で車に乗ってるだけでも、特別なのだから。
「ありがとう。ところで、展示会の準備は進んだ?明日までに何とかなりそう?」
「はい、大丈夫です。本番までには必ず、間に合わせますから。この仕事してると、トラブルなんて日常茶飯事じゃないですか。その度に、何とかなって来たんだから、今回だって、大丈夫です。」
確かに、トラブルは付き物だけど、主要メンバーが前日にいないというのは、普通のトラブルとは違う。
「取り敢えず、奈緒子の分の作業は私がするから。」
「でも、明日まで広瀬さんに手伝ってもらったら、俺が梶さんに怒られますよ。今日だって、かなり渋ってたじゃないですか。」
「うーん、確かに。珍しく、梶さんも北村さんが同期だから、意地になってるのかな。明日も1課の仕事もちゃんとするから、それなら大丈夫だと思うんだけど。」
「僕はそういう問題じゃないと思ってますけどね。」
信号が青になり、生田君はアクセルを踏んだ。
「サンドウィッチ、頂くね。ありがとう。」
今まで、自分がお腹が空いていることさえも忘れていたけど、食べ始めると急に自分の空腹を実感した。
私はサンドウィッチを食べると、空腹も満たされて、
不覚にもウトウトとしてしまった・・・。



