コンコンコン

『失礼致します。山岸です。』

ああ、どうぞ。という声があったので入ったら、理事長室には母さんと理事長、そして、知らない超美形の男子がいた。


『さっきの挨拶は見事だったよ。やっぱり、さつきんところの娘にしてよかったよ。まさか、代表挨拶でここまで迷ったのは初めてだよ。』

と、柔らかそうに微笑んだ理事長。

『仕方が無いでしょう。だって、満点が2人もいたんだから。でも、千咲より、美里んところの翔琉くんの方がいいわよ。』

淡々に、話すの見てて理解ができなかったので、

『母さん。大切な話があるんじゃなかったの?』

と、聞くと

『ああ、そうね。明日からお母さんとお父さんとともだちが旅行で半年家を空けるって言ったわよね。やっぱり、千咲を1人にするのは嫌だから、翔琉くんと住んでもらうことにしたの。一緒に行くって友達が理事長だしね。』

へー。

ってえぇー

『聞いてないよ。そんな話。てゆうか、理事長、学校空けていいんですか?』