……えっと。
どうしたらいいのかな。

「葵ちゃん。
だーい好きだよ」

「もえか……?」

まだ小さくしゃくりあげながら、不思議そうに首を傾げた葵ちゃんだけど、すぐに笑顔に変わっていく。

「宮野先輩より?」

「もちろん」

「杉本より?」

「うん、そだね」

「明石より?」

「あ、えっと、その……あのね?」

明石くんの名前が出た途端に顔に熱が上がっていく。
だって葵ちゃんより好きかって、それは、その、あの。