放課後の委員会。

葵ちゃんは待ってるって云ってくれたけど、いつも通り先に帰ってもらった。

……だって。

一年だけの委員会でも、いつも終わるのはかなり遅くなるから。

会議室に行くとすでに明石くんはきてた。

離れて座りたいけれど、クラス順で並んで座らなきゃ、だし。
仕方なく、明石くんの隣に座る。

「宮野、昨日、熱出たんだって?
もう大丈夫?」

「……大丈夫、だよ」

私の顔をのぞき込む明石くんと目を合わせないように、床の上に視線を彷徨わせる。
そんな私に明石くんはくすりと笑った。

「なら、いいけど。
林間学校近いんだし、無理しないようにね」

「……うん」