「昨日も一昨日も、なんか変だっただろ?
そしたら今日は熱が出た、とか連絡もらうし。
なんかあったのか?」

「……ないよ、なにも」

じーっとお兄ちゃんが私を見つめる。
なんか、心の底まで見られてるみたいで怖い。

「おまえは鬱陶しいだけかもしれないけど。
俺たちが心配な理由、わかるよな」

「……うん」

「ちょっとでも困ったことがあったら、すぐに云え。
いいな」

「……わかった」

やっとお兄ちゃんが笑ってくれてほっとした。