杉本先生にもおでこにちゅーされたこととか。

そんなことを話したら、島津先生は突然、すごい勢いで笑い出した。


「知恵熱だね、知恵熱。
きっと。
急にそんな状況になって容量一杯になってるんだよ、萌花ちゃんは」

「……自分でもそう思います」

確かに。
いままでにないことが起こって、一杯一杯になってるだけだって思うもん。

「うん。
なら、大丈夫だと思うよ。
一応、お薬だしとく?」

「大丈夫だと思います。
ほんとに具合が悪くなったときは、またくるので」

「わかった。
あまり思い詰めないで」

「はい」