「だから。
宮野を傷つけるの、嫌なの。
もう間違わないから。
僕のせいで宮野を傷つけたりしない」

「明石、くん……?」

「泣かないで、宮野」

ちゅっ、おでこにふれた唇に、顔が一気に熱くなる。

「やっぱり宮野はこうじゃなくっちゃね」

「ねー」

黙ってしまった私に、ふたりは楽しそうに笑ってた。